拙著の寄贈

下記拙著を読んで下さった方からお手紙をいただきました。

お住まいの市の小中学生に読んでもらいたいと、教育総務課に寄贈したそうです。「85歳、年金暮らしの老人のささやかな『貧者の一灯』」と書かれていました。
ありがたい限りですが成人向けに書いたので、小中学生に理解できるか大いに不安です。また年金生活からの出費としては高額だったのではないかと心配にもなりました。
私自身、沖縄県の全公立中学に下記の図鑑を寄贈したことがあります。共著者の方々が写真撮影から新たに始めて、中学生にも分かりやすい文章で執筆くださいました。私はマネージャー役で、出版や寄贈に要する予算採りや送付作業、助成先への報告書執筆などをしてました。

「魚はなぜ減った?」で書いたように、私の卒論は宍道湖における底生動物の分布でした。それから約30年後、動物プランクトンだけでなく底生動物、特に節足動物が激減していることが分かって、ワカサギやウナギが減ったのは餌が減ったからだと確信しました。卒論で底生動物を調べていなければ分からなかったことです。
沖縄の底生動物は本土とかなり違います。環境がいつなんどき激変するかもしれない中で、身近な底生動物の今を記録してもらいたいと思って、図鑑発行を思いついたのでした。
定年後にはこの図鑑片手に、掲載した底生動物がふつうに見つかるか確認したいと思っています。