地質調査所(GSJ)

私の前職は今の産総研・AISTですが、就職当時は「通産省工業技術院地質調査所・Geological Survey of Japan (GSJ)」でした。そして「地質調査所」は通産省ができるはるか以前、明治になって早々に設立された研究所で、おそらく日本が自ら設立した研究所では最も古いと思います(国にとって最も大切なのは、金銀石油などの鉱物資源を含む地学の知見ですから)。
米国五大湖調査の共同研究を引き受けてくれたのはUSGS(米国地質調査所)で、GSJ同様「公用車」でまわりました。GSJの公用車は一般のナンバープレートですが、USGSは一目で公用車と分かるプレートでした。

シオクサ打ち上げの調査中、その場にいた方から「何してるの?」と言われると、共同研究者が「We are from USGS」と言っただけで、態度が全然違いました「なぜUSGSというだけでOKなの?」と聞いたら、「だって地学は何もかもカバーしていて、人々の役に立っているわけだし。」と言われました。
ここまで天災・地災が多い日本で「地質調査所・GSJ」が、USGSほど一般語になっていないのは悲しいことですね。