キンモクセイが咲くありがたさ

つくば市中心部のペデを歩くと、そこかしこでキンモクセイの香りがします。自宅のキンモクセイも5~7分咲きといったところです。
私は4歳から8歳まで大阪市内に住んでいて、キンモクセイの香りをほとんど知らずにいました。自宅にもキンモクセイがあったのですが、全く咲きませんでした。

下記論文によると、原因はイオウ酸化物だそうです(クリックするとPDFがダウンロードされます)。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila1934/36/4/36_4_25/_pdf/-char/ja

寝屋川市に引っ越したその年だったか翌年以降だったかは覚えていませんが、東京に出るまで毎年、誕生日頃にはキンモクセイが香っていました。なぜ大阪では咲かなかったのに寝屋川では咲くのか父に尋ねたところ、「大阪市内は空気が汚いからや。」と言われました。キンモクセイが大気汚染が強い所では咲かない事は、当時は父でも知っているくらい認知されていたのだと思います。
今は脱硫装置が広まっていますし、大気汚染が原因でキンモクセイが咲かない地域は日本には無いのではと思います。だからといって大気汚染が皆無になったわけではなく、近所にいつも柔軟剤の香料成分の臭いがするお宅があり、前を通るときは息を止めて歩きます。少し離れた臭わないところも感知できない低濃度だだけで、吸ってはいるのだろうと思います。香害についてホームページやポスターで啓発をしているつくば市でも身近に迫っていることから、全国的に広がっている大気汚染なのでしょう。