非課税より安全が優先

9日の東京株式市場で日経平均株価が、取り引き時間中としてはバブル期の1990年2月以来34年ぶりとなる、3万7000円台をつけました。

この株価上昇のおかげで、主に株で運用している証券口座の残高は、7年間で投資した額の1.44倍になっています。

新NISAでは株や投信の一部が、一定限度まで非課税になりました。

新しいNISA : 金融庁

新NISAの対象ではないのがソーシャルレンディングです。

絶対安全ではありませんが、元本割れリスクは株より小さいと思われます。
年利6%以上、満期1年未満の国内債券の募集が頻繁に出るソーシャルレンディングサイトもあります。

仮に年利6%の1年物のファンドに100万円投資したとします。税金が20%なので実質は4.96%、1年後の残高は104万9600円になります。話を簡単にするために、この全額をまた年利6%で1年投資したとすると、1年後は111万2576円になります。同様に計算すると、最初に100万円投資してから7年後に148万8878円になります。私の場合は、株で運用した7年間の成績と同程度です。
60歳を過ぎた頃(=コロナの影響で株価が急減した翌年あたり)から、新たな投資は投信や株ではなく、ソーシャルレンディングの短期ファンドにシフトしています。高齢者には値上がったタイミングでうまく売り抜かねばならない株より、短期で利益を回収できる金融資産の方が安全だと判断したからです。2年後に退職になりますが、株や投信に退職金を使う可能性はゼロです。