琵琶湖北湖水草調査

滋賀県立大学の濱端先生、琵琶湖環境科学研究センターの石川研究員に案内していただいて、琵琶湖北湖の水草を見てきました。
狙いはいつものシャジクモでした。昨日のご発表でもシャジクモについては「全部で12種類」との一言だけで、シャジクモの純群落(いわゆるシャジクモ帯)については何もコメントがありませんでした。
文献でも琵琶湖にシャジクモ帯があるとの記載は今のところ見つからず、でもこれだけ深くて透明度もよい湖沼だからないはずはないと思っていたところ、濱端先生が「あそこはシャジクモ帯だと思う」という所に案内していただけることになったものです。
向かったのはマキノ沖と呼ばれる所で、水深7〜9mは、ほぼシャジクモ類(写真)だけの純群落でした。ここまで見事にシャジクモだけ採集された湖沼は、十和田湖以来2つめです。今度来れる時には是非潜水調査をして、どれくらいの広がりなのか、堆積物はどうなっているのか調べたいと思いました。

現在の私の共同研究者は潜水士免許を持っておらず、私が潜りたいと言っても「危ない」と止められてしまうので、まずは、この夏に免許をとってもらうことから始めなければ。
他にも固有種のヒロハノセンニンモや、ネジレモ、オオササエビモ、ホソバミズヒキなど、大学周辺の水域ではなかなか見られない水草も採集されました。琵琶湖は他の指定湖沼と比べればはるかに、水草にとってはよい環境のようです。