「琵琶湖の在来魚保全の現状と課題」(第2回湖岸生態系保全・修復研究会)

29日にご紹介した滋賀県の研究会第2弾です。前回の水草がとても充実した研究会だったので、今回もできれば参加したいところです。特に外来魚問題。日本では魚食のバスやブルーギルを駆除していますが、ヨーロッパでは実は、わざわざ導入する場合もあります。もちろん外来魚ではありませんが。魚食魚を導入することにより、動物プランクトンを食べる魚を減らし、動物プランクトンが増えることで植物プランクトンが減る、という食物連鎖を使った水質浄化技術で、湖沼のバイオマニピュレーションというとこのタイプの論文が多かったりします。さて、外来魚の駆除は、巡り巡ってどんな影響を日本の湖沼にもたらすのでしょう?

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日時:平成19年7月25日(水)9:30-17:00
場所:コラボしが21 3階大会議室 (200人収容)(大津市打出浜2−1)
主催:滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
参加費:無料(会場設備の関係で、事前申し込み要)

プログラム
・午前の部
センター長挨拶(9:30-9:35)
1.琵琶湖の在来魚の現状と課題
(1) 細谷 和海(近畿大学農学部環境管理学科教授)(9:35-10:00)
「琵琶湖の淡水魚の多様性」
(2) 藤岡 康弘(滋賀県水産試験場次長)(10:00-10:25)
「琵琶湖の漁場環境の変化」
(3) 奥田 昇(京都大学生態学研究センター准教授)(10:25-10:50)
「魚類の安定同位体比からみた琵琶湖生態系の変化」

(休憩10分)

(4) 金尾 滋史(多賀町博物館学芸員)(11:00-11:25)
「琵琶湖周辺の水田地帯を利用する魚類の現状」
(5) 藤井 節生(国土交通省琵琶湖河川事務所河川環境課長)(11:25-11:50)
「環境に配慮した瀬田川洗堰水位操作の試み」
(6) コメンテーター(前畑政善:琵琶湖博物館上席総括学芸員)(11:50-12:10)

・午後の部
2.外来魚の駆除とその効果
(7)澤田 宣雄(滋賀県水産試験場参事)(13:15-13:40)
「琵琶湖における外来魚の駆除とその効果」
(8)高橋 勝志(環境省近畿地方環境事務所野生生物課長)(13:40-14:05)
外来生物法と内湖におけるその取り組み」
(9)コメンテーター(竹門康弘:京都大学防災研究所准教授)(14:05-14:25)

(休憩15分)

3.在来魚の保全に向けて
(10)藤田 朝彦(近畿大学農学部環境管理学科研究員)(14:40-15:05)
「在来魚が生息しやすい環境構造:西の湖の事例から」
(11)西村 信彦(国土交通省琵琶湖河川事務所建設専門官)(15:05-15:30)
「琵琶湖と田んぼを結ぶ取り組み」
(12)堀 明弘(滋賀県農政部農村振興課主査)(15:30-15:55)
「魚のゆりかご水田について」
(13)コメンテーター(細谷和海:近畿大学農学部環境管理学科教授)(15:55-16:15)

総合討論(16:15-17:00)

(司会:西野麻知子 琵琶湖環境科学研究センター・琵琶湖環境研究部門長)

申込方法
①参加人数・②代表者名・③連絡先(FAX)をご記入のうえ、FAXでお申し込みください。

締切 :平成19年7月24日(火)

申込先:滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(担当:西野・辻村)(TEL:077-526-4800(代表)Fax:077-526-4803)