昨日17日は、9月末終了M2の修論発表会、それに続き、学生主催のお祝いの会がありました。修論発表は、ヒマラヤの有用果樹2種の分布決定要因、ミャンマーにおけるモンスーン開始時期決定要因、フィリピン海岸洞窟に生息するカニ類の生物地理、手賀沼流入河川水の主要イオン濃度と土地利用の関係という、実にバラエティに富んだ内容でした。
陸水研は新領域環境系自然環境専攻の一講座ですが、ゼミは自然環境専攻全体でも運営され、修論、D論は専攻全体での発表会で審査されます。指導教官としては、環境に関する研究を総合的に展開することを心がけており、重箱の隅をつつくようなコメントではなく、環境研究全体におけるオリジナリティ、人類共有の知としての応用という観点からコメントするようにしています。ですので、特定の専門家集団の中での流行のトピックで先陣争いを好むタイプの方は、当専攻には向かないと思われます。願わくば、国家百年の計をいつも念頭に自分の才能をいかに生かすか考えている、そんな人材が来てくれればと思います。今回の発表会はみな、いわゆる開発途上国からの外国人留学生ですが、彼らは密かにそんな気概を持っているように思います。
パーティーは教官も招待されるのですが、ここぞとばかりの企画もありました。グループに分かれてのクイズ勝ち抜き戦で、「教官の中に、学部から博士課程を通じて、受かると思って受けた試験で単位を落とした人がいる、いない?」という、相当いじわるな質問がありました。さて、いたでしょうか、いなかったでしょうか。。。