汽水という環境

16日は松江に日帰り出張、島根大学の先生が展開されいている科研費のプロジェクトの会合に出席してきました。
このプロジェクトは、塩分成層で湖底が頻繁に貧酸素化している中海の、特に浚渫窪地で新型の曝気装置を使って酸素を供給し、その効果や生態系に与える影響を定量化することを目的のひとつとしています。
私は、こういう環境では、先月ご紹介した「アナモックス」がでやすいんじゃないかなあ、と思っています。
そもそも汽水という環境は、浸透圧調節の困難さから大型動物の種類が少ない、一方で生産力は高いなど、とても独特な生態系だと思います。卒論からずっと、20年以上調べていても、今回取り組もうと思っているアナモックスなど、まだまだ汽水生態系について「わかった」とは言えない状況が続くのが楽しみでもあります。