昨日の手賀沼調査ではボートをお借りして操船もお願いしたのですが、その船頭さんが手賀沼について広範な知識をお持ちで、なぜハスの群落が湖内にあるのか、導水事業で魚種がどう変わったか、最近の湖底堆積物の傾向など、いろいろ教えていただきました。
その中で、船頭さん自身が発見されたカワヒバリガイについても教えていただきました。千葉県では初めて発見されたそうです。水路をつまらせるなどの被害をもたらす外来種です。魚類の寄生虫を媒介し、霞ヶ浦の養殖鯉に被害を与えているとのネット情報もありました。
私が長年調べてきた中海では、もともと日本にいたイガイ科二枚貝のホトトギスガイが大発生して、湖底をカーペットのように覆っています。この貝はとても柔らかいので捕食者がいればひとたまりもないのですが、中海はしばしば酸欠状態になり、何もいなくなった湖底にいち早く侵入できるのが、このホトトギスガイです。
手賀沼に入ってきたカワヒバリガイ。これから大増殖するのか、何らかの原因である程度の規模でとどまるのか、外来種問題を考える上で有益なデータを与えてくれそうです。