研究と子育て

今まであまり意識しなかったのですが、大学に移ってから「女性で大変じゃありませんか」「頑張ってますね」と言われるようになりました。確かに、つくばの研究所以外で仕事してたら、とても大変だったかもと思います。
つくばは職住近接ですし(子供達が小さかった時に住んでた公務員住宅は、職場まで徒歩わずか10分!)、産休明け保育も待たなかったし、保育園はよりどりみどりだったしで、全然大変ではありませんでした。極めつけは前の職場の産業技術総合研究所の保育施設、「プチチェリー」です。子供が病気とか、正規の保育園が休みでみてもらえないときに預かってくれるという、至れり尽くせりの環境でした。
それに、ここは新しい街なので、専業主婦でも相談相手が少ない分、ママさん通しの連携がとても強いのです。娘が登下校でいじめに合っていたときは、目撃した別地区の保護者の方が、うちの地区の地区委員さんに電話してくれて、手遅れにならないうちに登校班を変わることができました。
休日も家事に追われて子供達を外に連れていけない分、同級生のお母様方が、うちの子供達も一緒にキャンプなどに連れていってくれました。
さらにラッキーだったことに、そんなパワフルな専業主婦の方々が「ままと〜ん」という子育て支援NPO法人を立ち上げて様々な活動を展開、その代表だった方が長男の友人のお母様だったのですが、その方が今度は小学生の親を対象に事業を立ち上げてくれて、私が悩みそうな問題にはいつもサポートしてもらえる状況なんです。たとえば「つくば教育ガイドブック2007」からは、来年6年生の下の子、中学ど〜しよう?なんて情報を、フルタイムで働いていても、しっかり入手できます。
女性だけでなく男性研究者も、研究も家庭も大切にしたいという方は、是非、つくばの研究機関を検討してみてください。