脳脊髄液減少症と戦う医師達と緒方洪庵

私よりはるかに重い症状でも頑張って前向きに生きている、「ゆめ」さんという脳脊髄液減少症患者の方がいます。このブログでお知り合いになり、いろいろ情報を教えてもらったりしています。そのゆめさんから江戸時代の医師、緒方洪庵に関する番組を教えてもらいました。今日が再放送第一回なので、ゆめさんからのブログの引用とともにご紹介いたします。
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まるで、現代の脳脊髄液減少症の治療に取り組む医師のような、過去の、医師の努力が放送されました。

天然痘予防の種痘を普及させた緒方洪庵
反対派の医師に洪庵の考えを否定されながらも、確信と信念を持って、天然痘から人々を守るために予防接種を普及させた洪庵を見て、現代の脳脊髄液減少症治療にかかわる医師たちの姿と重なりました。

過去にも、新しい医学の概念が広まる時には 一度は否定され、民衆に混乱が起きるものなのだなぁと思いました。

牛痘法がまだ日本では出来ない医療体制の中で、老婆の最後の孫に人痘法を試みた結果、子供を死なせてしまった緒方洪庵。反対派の医師たちに、どれだけ叩かれたことでしょう。「そらみたことか。お前の考えが間違っているんだ。」とさんざん言われたはずです。
そこで、洪庵がうつ病になってしまったり、ノイローゼになってしまったり、やる気や自信をなくしてやめてしまうのではなく、「やはり、人痘法は危険だ。」と学び子供を死なせてしまった罪の意識から、なんとしても牛痘法を普及させて、人を救おうと決意するなんて、すごい方だと思いました。

幕府に何回も願い出て、ついに幕府のお墨つきをもらい、天然痘予防の種痘を普及させた洪庵。この洪庵の姿を知り、脳脊髄液減少症の(認知)普及のヒントも得た思いです。

そして幕府のお墨付きという力がいつの時代も必要なのだなぁと改めて思いました。

脳脊髄液減少症も今から100年ぐらいたったら、脳脊髄液減少症を無きものにしようとした保険会社や否定派医師と戦った、献身的な医師や患者たちが未来のテレビの「その時歴史は動いた」や「プロジェクトX」みたいな番組で放送されそうな気がします。

否定派先生、今の自分の利益だけしか考えていない損保会社の方々、長い目で自分達の立場を考えたほうがいいと思いますよ。負の歴史として名前が残ってしまうより、患者や人類の幸福のために、協力した方が、賢明だと思います。

私は歴史に弱く、興味もなく、ほとんどこういった番組は見ないし、見ても理解できない人間なのですが、今の脳脊髄液減少症治療に取り組む医師たちの献身的な姿と重なり、本当に感動しました。

現代の医師の皆様にも、洪庵の意思を受け継いでいただきたく、ひとりでも多くの医師に脳脊髄液減少症に理解と支援をいただきたくためにも、ぜひ、再放送を見てほしいと思います。


NHK番組「その時歴史が動いた
第307回 緒方洪庵・天然痘との闘い
(再放送の予定)
平成19年12月3日(月)16:05〜16:48 総合 全国
平成19年12月4日(火)17:15〜17:58 BS2
平成19年12月7日(金)1:45〜2:28(木曜深夜)総合 近畿のみ
平成19年12月7日(金)2:30〜3:13(木曜深夜)総合 近畿除く

※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。

追伸
ゆめさんは、脳脊髄液減少症の後遺症の実態や、関連情報を患者の立場からブログに書かれています。
この後遺症の推定患者数は30万人と言われていますが、S先生が指摘されているように、慢性疲労症候群患者の一部もこの後遺症が原因である可能性を考えると、もっと患者数は増えると思います。
さらに、交通事故の死者数は減っていると盛んに報道されますが、負傷者数は上昇の一途です。私の場合は、警察から「症状が出たら人身に切り替えられるから、とりあえず物損で届けてくれ」と言われて、その後、この症状が後遺症といまでに認められていないため、人身事故にさえ統計上は入っていません。物損を含めた交通事故数を考えるとこうやって泣き寝入りしている日本人は、もしかしたら10人に1人くらいいるのかもしれません。この後遺症に耐えかねて自殺する人も大勢います。「交通事故死者より自殺者の方が多い」など平気で言う人もいますが、いかにも浅はかな見方だと思います。この後遺症は、ある日突然、あなたもなるのかもしれないのです。そしてひとたびこの後遺症になってしまったらどういう辛い状況になるか、ゆめさんのブログから感じていただければと思います。
URLは下記です。
http://blog.goo.ne.jp/aino-yume75215/