環境計測論

「環境計測論」という講義を金曜2限に担当することになり、18日にガイダンスを行いました。
「環境計測」とはすなわち環境を測るということですが、「環境」という言葉をどう捉えるかで、対象も空間スケール、タイムスケールも様々です。それでこの講義では、地方公共団体や環境測定分析機関において用いられている公定法や、使用頻度の高い測定手法を対象別(大気、水、土壌)に解説することにしました。
このように限定した環境計測においては、汚染値か自然値かの境界域付近にある量を測定対象とします。また条件が一定でない野外の値を測定することから、分析結果が自然の変動内なのか誤差なのかを常に注意する必要があります。このため、環境分析がその科学的機能を果たすためには、分析技術だけでなく、統計の知識が必要です。受講希望の学生さんにアンケートしたところ、統計を勉強したことがない、もしくは習った記憶はあるが内容を忘れたという回答が大部分でした。
統計学の知識は、環境計測以外の分野でも知っておくと役立つと思います。それでこの講義では、初めの2,3回で統計学の基礎を解説することにしました。
前年度は赴任直後に「実は『水環境論』の開講、今年度なんですよね〜。」て感じで知らされ、その前の年に横浜市大で講義した内容をアレンジしてストーリーを作りました。今年度の環境計測論は、学生さんの反応を見ながら流れを作っていこうと思っています。


番外(全然、環境計測論と関係ないつぶやき): 今年も忙しくて庭の草取りは十分にできそうにないので、ナスタチウムを8苗、バーベナを8苗、マリーゴールドを3苗買ってきました。匍匐して広がるので、何とか草に勝ってくれますように!特にナスタチウムは生葉を刻み酢醤油をかけると、ピリッとした独特の辛みがとてもおいしい草です。花色も鮮やかでアクセントになるし。
今が盛りの菜の花も、軽くいためてからピザチーズをのせてオーブンで焼くと、子供が喜んで食べます。葉はもちろん菜っぱですから、いろんな食べ方ができます。ツイツイこういう植物を多めに植えてしまうところが、これでもやっぱり主婦なんだなあ。。。