資源管理論

うちの専攻は今年度からカリキュラムを大幅に変え、夏学期の講義は全てオムニバスになりました。昨年度まで私が担当していた水環境論と環境計測論は消滅し、夏学期の担当は資源管理論5回(水資源、鉱物資源、エネルギー資源)になりました。
学部が地理だったので地質学、鉱物学などの講義も受けていましたが、地質調査所に就職して海洋地質部海洋鉱物資源課に配属されたことから、念のために石油やマンガンノジュール関係の本などを読んでおきました。この講義がきっかけで10数年ぶりに、地質調査所の鉱物関係の書架に行きました。戦前の書籍から2011年の統計まで、ここに来れば日本の地学の本は一通りあるので、本当に助かります。
10数年前と今とで大きく変わっているのは再生可能エネルギーレアメタルだろうと当たりをつけ、その関係の本を中心に10冊くらいざっと読みました。その結果、レアメタルが鉱物資源に特徴的な問題の縮図と判断し、講義では特に重点を置いて解説しました。
日頃から環境問題は資源問題だと考えているのですが、講義として一般論をまとめながら、さらにその思いを強くしました。