読者の方から末尾にペーストした、池干しに関する新聞記事情報を頂きました。
この記事で興味深いのは、ハス(アサザも同様)がヘドロ発生の原因であると認識され、除去の対象とされていることです。手賀沼ではハスが水質にどのような影響を与えているのか、今年度から千葉県が調査するようですが、学術的には、ハスやアサザなどの水面を覆ってしまう植物が水質に悪影響を与える事は、すでに明らかです(「湖沼環境保全における水生植物の役割」水環境学会誌,30(4), 181-184, 2007年4月発行に国際誌のレビューをまとめました)。
現場の感覚でも、花が綺麗なのと良好な水質を維持することは別と認識されているのでしたら、心強い限りです。もっとも、この記事のようなミスは困りますが。
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保護のつもりが、コイなど大量死/横浜・菊名池公園
社会 2008/05/03
横浜市港北区菊名の菊名池公園で今年四月、池のしゅんせつのため一時的に園内のプールに移したコイなどの魚が大量に死ぬトラブルがあった。子供用の狭いプールに入れたことで酸欠状態に陥ったことが原因とみられる。公園は釣りもできる憩いの場だけに、住民からは、「もっと適切な方法がなかったのか。自然破壊だ」といった憤りの声が上がっている。
公園を管理する同市港北土木事務所によると、魚の大量死が確認されたのは四月十八日。「子供用のプールで魚が苦しそうに呼吸をしている」と付近住民から連絡があり、事務所の職員が調べたところ、三月十三日に池から移したコイやフナなど百四十五匹のうち、五十二匹が死んでいた。子供用プールは深さ四十〜五十センチ、広さは約二百平方メートル。土木事務所では、狭いプールに大量の魚を一度に移したことで酸欠死したとみており、子供用プールに残っていた魚の約半数を隣の流水プールに移す措置を取った。
しゅんせつは池で増えているブルーギルなどの外来種の駆除とヘドロ発生の一因となっているハスの一部撤去が目的。土木事務所から工事を受注した鶴見区内の造園業者が今年一月から工事を行っている。
公園の清掃を日常的に行う住民グループの一人でフリーカメラマンの徳田正博さん(54)は「あれだけの魚を小さなプールに入れたら酸欠になることは予想できるはず。住民に相談してほしかった」と憤りを隠さない。
土木事務所の大場正晴所長は「貴重な生物を死なせてしまい住民の方々に申し訳ない。方法に問題があったことは否めない」と不手際を認めており、地元の自治会関係者に対し、魚を大量死しさせてしまった経過などについて説明を行っている。