実習報告会

夏学期金曜午後の「自然環境学実習II」の事例実習報告会が18日に行われました。地形地質学・陸水学・生物学のそれぞれの実習を2階づつ受けた後、事例実習としてどれかの班を選択し、自分たちで決めたテーマについて実験・分析を行った結果の報告でした。
陸水学では、キャンパス周辺の池を5つ選び、現地で水温やpH、EC、濁度などを測った後、サンプルを持ち帰って水中の無機イオン濃度や窒素濃度を測りました。また堆積物中の珪藻や重金属濃度も測りました(6月24日記事に現地調査の写真があります)。
放棄谷津田、雨水調整池、自然林囲まれつつも工場排水が流入する池など様々な池の特色が、上記のように多様な指標で分析することにより、定量的に表現することができました。
SSを測定するために行った濾過が途中でめづまりして大変な苦労をしていたのですが、その苦労の度合いと珪藻による水質指標が見事に一致するという、論文では絶対でてこないような相関関係が見つかったのも面白かったです。
今回の実習ではTAのT君とM君が細部まで配慮して準備してくれて、また今後の蓄積も考えて資料をサーバーにアップするなど、教員以上の働きをしてくれました。彼らも数年前までは修士の学生だったわけで、この年頃の学生さん達の成長量はすごいものがあるなと思いました。
来年の実習もまた、毎日が発見!であるようなテーマを考えたいと思います。