大いに不満

大学に移ってそろそろ1年半。状況もおおよそ把握できた今、学生さんと仕事できるのはとても楽しいのですが、不満が2つ。
ひとつは、実験スペースが狭いこと。他の実験系の先生の半分にも満たないスペースしか裁量範囲にさせてもらえないのは、何とも解せないところです。仕事をしてもらうために採用したはずなのに、仕事できる場がないなんて馬鹿げた話、聞いたことがありません。
もうひとつは、学生と私の部屋が隔離されていること。私が海洋研での学生だったときは、実験室の奥にある物置スペースに指導教員だった小池先生が住んでいました。なので先生がほかの場所に移動するたびに実験室を通るわけで、海洋研に来られている限り、顔を合わせない日はありませんでした。さらに、物置に消耗品を取りに行ったら、先生の様子もわかるし電話の会話も聞こえますので、教授というのはこんな風に仕事するんだというのが見て取れました。
スタッフも学生も、お茶を飲んだりおやつを食べたりするのは同じ部屋だったので、先生とはそこで毎日、研究の話をしていました。今の私が学生さん達の研究内容を把握するのに結構労力を要する一因が、教員と学生さんの居室の距離にあると思います。
いっそ私の教授室の半分を実験室にして、皆が必ず使う機器をそこに移動しようか。そうすればみんなと必ず顔を合わすし、と考えないでもありません。