西條先生の水彩画

最新の陸水学雑誌(69巻2号)に、昨年10月9日に逝去された西條八束先生への追悼文が掲載されています。そこには十二指腸潰瘍で何度か入退院を繰り返されても、そのたびにまもなく元気に活躍されていたと記されていました。本当に。手術したばかりでしょう?フィールドなんて冗談では。。。なんて思ったこともありました。
先生は私たちのことをいつも見守っていると安心していられる方だと、私の指導教員だった小池勲夫先生が言われてました。私には亡くなられた今も、前にもましてそう思われます。昨今の健康状態について、人並みに落ち込まないわけでもなかったのですが、そうだった、西條先生も決して病知らずではなかったのだったと励まされました。西條先生は本当にタイミング良く、メッセージをくださいます。
追悼文には、先生の素養の幅広さとして、毎年東京の画廊で奥様と個展を開かれていた水彩画にも触れていました。先生は地理学教室の大先達として、電話やメールで頻繁にご指導くださったのですが、それとは別にご自身の絵を印刷した葉書でもお便りくださいました。今、手元にあるのは9枚。対象は様々で、湖沼は意外にネス湖のスケッチだけでした。
お人柄が偲ばれるおおらかな画風で、眺めていると落ち着いてきます。せっかくなので、大学の私の部屋で展示しようと思います。