著書「貧酸素水塊」

来月末出版予定の「貧酸素水塊」(仮題)の200頁を超える最終稿をチェックしています。
この本を企画したのは2000年でしたが、交通事故による脳脊髄液減少症の悪化で執筆が中断、完成までに12年かかってしまいました。
その間、長良川三河湾の貧酸素化などを研究され、この本の完成を楽しみされていた西條八束先生が、2007年に逝去されました。西條先生の発案で、巻末には1930年代の日本の湖沼の溶存酸素濃度一覧が掲載される予定です。
先生には学生の頃から何かと助けていただいてきて、せめてこの本がせめてものご恩返しになるかと考えていました。ご存命の間に完成できなかったのは大変残念な一方で、多くの方のご厚意で、この本が完成できるほど脳が回復したことを感謝しています。