16日は来年度進学予定の学生さんと、つくば市内にある某研究所に伺って、共同研究のご相談をしていました。その学生さんは博士課程への進学も考えているということだったので、修論を確実に国際誌に投稿できるレベルにするには、準備を早くするに越したことはありません。うちの専攻は修士1年の間は講義が結構あって、よその研究機関やフィールドに長期滞在しての研究はゴールデンウィークを逃すと、夏休みまでありません。したがってゴールデンウィークの間に野外実験等をしようと思うと、今から勉強を初めて、4月には計画を完成させていないと間に合わないのです。
さらに言えば、D3までで学位をとっても、そのあと研究職に残るのは、たぶん学生さんが考えているよりはるかに狭き門です。分野によりますが、私の前職の産総研地質情報研究部門では、ポスドクであとに続く可能性がある公募(=特定のプロジェクトが終わったら後がないタイプではない)だと、少なくとも3本は国際誌筆頭が必要と言われていました。最近はそれでも少ないみたいです。安全を見越して、修士の2年の間に2本投稿(バングラデシュから来た卒業生のB君は実際そうしたので、D1の現在、既に国際誌2本持ってます)、博士は2年以内で2本、3年目の前半で1本投稿してからD論をまとめ始める、という感じで行きましょう。
他の進学予定者の方も、博士課程への進学を考えているのでしたら早めに相談に来て下さいね。
来年度受験予定者の方も、春休みにこちら方面に来られるときのご相談はWelcomeです。年度末はとかく予定が入るので、早めに予約をしてください。来年度進学予定のお一人も、大学がここからかなり遠いところにあるので、3年生の春休みにご相談に一度来られました。あとはすべてメールでしたが、一度お会いしているので、そうでないよりこちらも安心して対応できました。