卒論

当専攻修士課程入試は内定が掲示され、受験生には一区切りついたところでしょう。
これから約半年間、卒論にベストを尽くしてください。特に博士課程への進学を既に希望している方、もしかしたら進学もありかもと思っている方は、和文誌で構いませんから、遅くとも修士進学後すぐに卒論を投稿するつもりで作業を進めてください。
M2のHさんは、卒論の内容を某和文誌に投稿して、修正指示(つまりリジェクトではない)の返事を頂いたところです。Hさんは当初就希望で、某会社の面接までこぎつけていたのですが、それを辞退して進学を希望してきました。博士に進学しても研究・教育職で生き残るのは非常に厳しいこの時代、正直、大変困惑しましたが、困惑していても仕方ない。即刻、卒論を投稿するよう指示しました。幸いしっかりした内容の卒論だったので、学部の頃の指導教員の先生と相談して、受理間近までたどり着いたようです。
まだ研究始めたばかりだから、投稿論文になるような内容になるはずはない、とは夢にも思わないこと。私にとって初めてのIFのついた筆頭論文は、実は卒論でした。
修論については、陸水研では就活が始まるまでにそれまでの結果を一度レポートにまとめて提出するよう指導しています。この時点で博士進学を表明していたらその内容を国際誌に投稿するよう指導できるのですが、その後で気が変わった場合は仕方ないですね。11月までには投稿するようにしましょう。D2の3月までにIF付きの国際誌が最低3本はないと、学振のPDなど、とても厳しくなると思いますので。