ASLOのポスターセッション

日本の学会ではどちらかというと学生さんがポスター発表、教員は口頭発表という感じだと思いますが、ASLOではテニュアの研究者もあえてポスターを選択することがあります。その方がよりつっこんだ議論ができるからと、アメリカ人の知人が言ってました。なるほど。
とはいえ、英会話が苦手な私にとっては、原稿丸暗記して口頭発表の方がまだマシです。それに発表するときは既に投稿してしまっていることが多いので、議論するというよりは宣伝するという目的が大きく、その意味では今回の発表もざっとみて50人は聴いていてくれたのでよかったです。ポスターで50人に説明するのは、まず無理。
ASLOのポスターセッションはたいて口頭発表が終わってから行われ、今回は火曜から木曜まで18時から20時までの2時間でした(ということで、26日(火)は8時からの受賞講演・Plenary講演から20時のポスターセッション閉会まで12時間という長時間の聴講でした^^;)。
今回のポスターは全部で928あったので、1日あたり300人が説明にあたることになります。900以上ものポスターをさすがに1カ所にまとめられず、1〜3階に分かれて掲示されてました。
1日2時間で300のポスターを聴くのは不可能なので、プログラムからあらかじめ目星をつけておいたのだけ説明を聞きに行きましたが、それでも初日は1階と2階のを聴くので終わってしまいました。そのつけを翌日に回し、さらに翌日につけが蓄積し。。。で、最終日は読みたかったポスターを探すのも諦め、大体の傾向を眺めていました。バクテリア植物プランクトンを除くと、クラゲ関係のポスターが3セッション分もあって、一角がクラゲ化してました。
ポスターの良さはオーラルと違って、こっちの会場に行くかあっちにするかの選択をしないで済むことだと思っていたのですけど、ここまで数が増えるとそうでもなくなってきた気がして、残念です。
ただしASLOのポスターは別の意味もあります。会場の一角には飲み物とちょっとしたおつまみが用意されていて、日頃話したいと思っていた研究者をつかまえてアルコールの勢いで議論できるんです。特に今回のニースは、ある階のポスター会場はアルコール飲み放題で議論・歓談が盛り上がり、ポスターそっちのけという感じが無きにしもあらずでした。普通は飲み物券がレセプションで渡されて、それと引き替えに1杯だけです。

長くなるので、面白かったポスター内容の紹介は明日にします。