応用生態工学会の巡検で、荒川上流のダム見学に行きました。浦山ダム、二瀬ダム、滝沢ダムの3つ。最後に行った滝沢ダムでは、このダムのコンクリートにする石を採石した山の植生回復状況を見せてもらいました。
この巨大なダムのコンクリートですから、はんぱな量ではありません。削ったところは広い平坦面になっていて、そこにかつてはお隣の尾根のような地形があったとは思えないくらいです。ここではなるべく元の植生に近づけるために、もとの表土をまくなどの工夫しているそうです。
堤体の中は、そのコンクリートにしみこんだ水が流れていました。また、水位によって堤体が15mmくらい動くのだそうです。浦山ダムでは、それを測る装置も一般開放で見ることができます。
ダムそのものや、その周辺の工事を間近に見ると、時間がかかるのもしかたないかと思いました。