M1のY君、就活が始まってしまったのに、書けそうなデータがまだありませんでした。それは彼の責任というより装置のトラブルが続いたせいだったので、ちょっと気の毒でした。
昨日ようやく、全てのサンプルの測定が終わってデータを見せてもらってびっくり。「え？何これ？これってまず、分析の間違いじゃないかと思うよ」
今までの常識では考えられない結果が、そこにはありました。魚が○○に目もくれず、○○を食べる？でも、よくよく考えると、そういうこともあってもよいはずで、だとしたらこれ、大発見。そもそも、現場にたくさんいたからって、これが餌になるかもしれないとサンプリングしていたY君の発想がすごい。普通は、こんなの食べるはずないと思って、サンプリングさえしませんよ。いくらたくさんいたからって。
「これがあっていることを、別の方法で確かめるといいよ。サンプルまだ残ってるなら、さっそく胃の中、確認してごらん」
これで今年のM1は、来年度全然データがとれなくても、何かは書ける状況になりました。よかったよかった。来年度はせっかくだから研究内容に多少冒険を加えて、ますます面白い研究にしてください。
