英語、書けた!

37歳の誕生日直前の交通事故から約13年。先日の脳脊髄液減少症研究会で最後にEBPをしてくださった先生から、同時通訳の方が脳脊髄液減少症になって、英語がでてこなくなったとうかがいました。最初のEBPをしていただいたS先生も実はこの病気を煩っていて、「本当に、英語がでてこないんですよねぇ。」と話されていました。脳脊髄液減少症になって英語ができなくなるのは、私だけではないようです。
そんなわけで事故以来「英語は苦手なので勘弁してください」を繰り返している私ですが、現実には英語から逃げるわけにはいかず、足かけ4日かけて、久々に国際誌投稿論文書きました。今回は国際誌に出すのは初めてになるReview論文。といっても仮題「Effect of regime shifts from submerged macrophyte to phytoplankton caused by herbicides on the use of ecosystem service as fisheries in these fifty years in Japan」から分かるように、日本の状況を紹介する論文なので、あんまりReview論文らしくありません。昨年末にフランスの学会で招待講演した内容をHydrobiologiaの特集号に投稿する形なので、アウトラインはできていて、英語のリハビリには調度よかったです。
ここ1,2ヶ月は、15分なりとも時間を確保するのは諦め、とにかく1行でもいいから毎日英語を書くことだけを心がけていました。それがよかったのかもしれません。
4月1日が締めきりなので、そろそろ始めないと間に合わない!と、他の仕事を一切後回しにして書き始めたのが3月13日21時過ぎ。初めは過去の自分の論文や最近の国際誌からも切り貼りして、ところどころ日本語でも書いて、ストーリーとして完成させました。そうやってできたものを他人の目で見ながら文章を継ぎ足していって、図表16ページ、総ページ数40ページ(8500単語)の、交通事故後では一番長い作品になりました。
まだまだ、初めて英語で論文書いた博士課程学生みたいなできですが、道を聞かれて「Turn left」さえ言えなかった事故後の最悪期から比べると使えるレベルに回復しつつあるかなと感じます。