朝イチでメールは読むな!

冒頭のタイトルに関わる記述として
・メールを多用することで、かえって「仕事量が増えてしまう」恐れがあることだ。「電話が長い人は仕事ができない」と書いたが、これはメールばかりやっている人にも当てはまる。
・上司とのやり取りは、たとえ社内でのやり取りであっても、必要なものは「書類に残す」「紙で残す」 「メールなら双方にデータが残るから、それでもいいのでは」と思うかもしれないが、「そんなもん、読んでない。大事なことは直接言いに来い」と言われたら、それまで。
などがあります。高校生の息子などは「メールなしでこれからの世の中、やっていけるハズがない」などと言いますが、ジェネレーションギャップの問題ではなく、仕事をしているかしていないか、どのように仕事をするかの問題ではないかと感じていました。この本はまさに「我が意を得たり」でした。
この本で著者が最も強調したかったことは、「相手の立場に立って考える」ことだと思います。その基本に立てば、
・上司の性格や習性をよく観察し、機嫌のよさそうなときを見計らって報告に行く
・できない人間は、報告のタイミングも悪い。迷ったらすぐに相談に行けばいいものを、一人で悩んで抱え込み、挙げ句に勝手に決めて動いてしまい、後からでは取り返しのつかない損害を会社に与えたりする
と指摘している理由も納得がいきます。
企業では大学の慣習が通用しないことが間々あると思います。たとえば会議。著者の会社では会議は短ければ短いほどよく、立ったままの会議で効率がずいぶん上がったそうです。学生の間は大学しか見ていないわけで、カルチャーショックにならないためにも、今からこういう本を読んでおけばよいと思います。
就活組の学生さんは、就活前に杉田敏著「人を動かす!話す技術」、内定が出たらこの本を読むとよいでしょう。

仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな! (朝日新書)

仕事ができる人に変わる41の習慣 朝イチでメールは読むな! (朝日新書)