地球環境研究センターニュースの最新号(Vol21,No.4)に「IPCC疑惑を巡って」との座談会記事がありました。
IPCCについては7月2日付記事でクライメートゲート事件をご紹介しましたが、それ以外にも、例えば2035年までにヒマラヤの氷河が消滅するとの誤りがあったそうです。他にも記載に誤りがあったのですが、これについて
「欧米では温暖化否定論の活動が活発で、石油・石炭業界などが組織的にIPCCを非難するロビー活動をしている。IPCCの内容に間違いがあることが広まっている背景に、このような攻撃をしている政治的勢力があることは広まっていない。」
との指摘がありました。ありがちなことですね。
座談会は「間違いはあり得るというのも科学の一部であることを理解してもらい、間違いが見つかったらすぐに訂正する仕組みづくりも重要」と締めくくられていました。
なお、地球環境研究センターニュースは下記でダウンロードできます。http://www.cger.nies.go.jp/ja/activities/supporting/publications/news/index.html