終末期ケア環境、日本23位

日本尊厳死協会会報140号に表記の記事がありました。私の世代が週末期を迎えるであろう20年後にはどうなっているのか(どうしていけばいいのか)。
以下要約です。

−−−−−−−−−−−−−−−
英誌「The Economist」7月14日号に、40カ国を調査対象にした「終末期ケア環境世界ランキング」報告書が掲載された。シンガポールにあるLien財団の委託で研究機関が各国の多彩なデータを調査分析した。報告書の表題は「Quality of Death」。調査の趣旨からは「死の質」というより「死を迎える環境」といった意味だろう。
調査対象となった国(地域も含む)はOECD(経済開発協力機構=国際機関)加盟の開発支援30カ国と、その他から選んだ10カ国の計40カ国。
評価対象は「基本的な医療環境」「終末期医療の供給可能度」「終末期ケアにかかる費用」「終末期ケアの質」の4部門。検討事項は27項目にのぽり、部門ごとのランキング付けをして、4部門(部門で配点ウエイトあり)の合計で総合指数を算定した。
4部門のなかで配点比率が高かった「終末期ケアの供給」「終末期ケアの質」で上位を占めた英国、豪州、ニュージーランドがそのまま総合評価でもベスト3だった。日本は23位という辛い評価で、終末期医療に対する取り組みが立ち遅れていることを表している。
日本の評価について報告書は「日本は長寿国であり、ケアしなければならない高齢者が大勢いるのにその体制が整っていない。ホスピスや緩和ケアサービスを受けた際に支払う費用の患者負担が大きく、低評価につながった」と説明している。