鈴木秀夫先生

16日夜は、鈴木秀夫先生のお通夜でした。
私が学生だった頃、東大地理の学部3年は「大巡検」という、1週間くらいの巡検がありました。私の年は鈴木先生・大森先生による北海道巡検で、下記Wikipedia記事にもある「周氷河地形」を東北本線の車窓から観察し、北海道では皿状地を歩いて地形を体感するなど、この分野に関する超豪華な講師に恵まれた巡検でした。
お通夜の後、帰路が同じだったW先輩が「昨年の小堀巌先生といい、鈴木先生といい、地理らしい先生がどんどん亡くなって、地理が消えていく気がする」と言われていました。本当に。

Wikipediaより
鈴木 秀夫(すずき ひでお、1932年 - 2011年2月11日)は、日本の地理学者。
気候学が専門であり、前線帯で気候を区分する考えを示した。特に氷河期以降の気候の変動についての研究をすすめた。研究対象は気候学にとどまらず、周氷河地形研究やアフリカ地誌研究、風土論、宗教学、言語学など幅広い分野で多くの業績を残した。気候などの自然環境とそれに関連した人間生活や文明の変化についても多くの論考を著し、地理学を基礎とした文明論を展開した。