石狩川の山越え

札幌で行われる水環境学会シンポジウムに合わせ、汽水域研究委員会として、道東の汽水湖沼を巡る巡検を行いました。
網走湖を回ってから札幌へ移動する途中、旭川を通過しました。大きな川が流れていて、何川だろうとスマホで調べたら石狩川で、びっくりしました。

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旭川は盆地ですから、これが石狩川だとすると、西側の山を越えて旭川まで来ていることになります。
え~?どういう地形発達でこうなったんだろう?もしかして学部の地形学の講義で爆睡してる間に解説していた?と思って、同行していた地理出身の卒業生に聞いたら、彼も知らないとのこと。
改めて地理院の3D地形図で見ると、石狩川が山を越えている所は神居山の裾野と常磐山の裾野の境界部でした。

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これらの山が独立にできたのでしたら、最初からここが低地になってて、旭川の東側の山から流下した川が、たまたまここで西側に当たって、そのまま石狩平野に流下したことになります。
そうでなくて、これらの山がもともと一つの山脈で、石狩川が下刻したのだとしたら、どうしてそうなったのか興味深いところです。
実際はどうなんでしょう?