本日のクローズアップ現代:遺族の声が司法を変えた

以下、番組ホームページの情報です。
2011年 2月24日(木)放送
遺族の声が司法を変えた〜犯罪被害者・岡村勲さんの闘い〜
先月、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」の設立以来11年にわたり代表を務めてきた元日弁連副会長の岡村勲さん(81歳)が退任した。14年前、事件で妻の命を突然奪われた岡村さん。遺族として初めて法廷の柵の外側から見た裁判で、被害者や遺族が無視されていると痛感した。そして、「明日の犯罪被害者のために司法を変えなければならない」と、被害者の権利獲得に奔走してきた。その訴えは社会を、そして司法関係者の意識を大きく変え、被害者が裁判で被告に直接質問できる制度の実現など、欧米より20年遅れと言われた日本の司法を変貌させた。しかし、今なお、経済的補償や精神的被害の回復など、残された課題も多い。犯罪被害者を社会はどう支えていくべきか。国による5年ぶりの見直しと、岡村さんの闘いの軌跡を通して考える。

(参考:あすの会HPの書籍紹介から)
「犯罪被害者の声が聞こえますか」
妻を殺害された弁護士、ガソリンをかけられたOL。
加害者を裁く刑事裁判にも参加できず、補償も受けられず、医療費すら自己負担を強いられて、一人で苦しんできた犯罪被害者たち。
その一人ひとりの悲痛な訴えが、ついに国を動かし、画期的な「犯罪被害者等基本法」が成立した。

「なぜ被害者より加害者を助けるのか」
落ち度は何もなく、普通に暮らしている市民が、突然、犯罪者によって傷つけられ、殺される。決して他人事ではなく、「明日は我が身」、言葉を変えれば市民の誰もが「潜在的な被害者」であると言えます。
にもかかわらず、これまで日本の刑事司法は、ひたすら「加害者の人権」にのみ配慮するような偏ったものであり続けてきました。
その実態はどのようなものなのか、そして今、どのように変わりつつあるのか。