ある一日

昨年度卒業したY君の修論から2本目の投稿論文作り。マコモ群落とヒメガマ群落。同じ抽水植物で魚はどう違うのか。
あいまにメールで、手賀沼ビオトープのガシャモク再生状況視察の打ち合わせ。とにかく徹底的にザリガニを排除したら無事復活しました、とのこと。
次は水資源環境技術センター設立に関わるイメージ図作成を電話で依頼。
「ダムから海に至る流域の上に、資源循環研究部門・水質管理研究部門・処理技術研究部門・危機管理研究部門・社会システム研究部門・教育情報基盤研究部門・知財広報戦略研究部門って言葉からわくイメージを重ねられない?」「それは無茶というものです!」
あっさり断られました。かつて「ジュゴンが宇宙の海に泳いでる感じ」で産総研にアップしたホームページは作ってもらえたのに。漢字が連なるとイメージわきにくいのかも。明日までにひらがなにして、もう一度お願いしてみよう。
夕食作って片付けをして、娘と一緒に「カンブリア宮殿」を見て(あの「幻冬舎」社長がゲスト)、本日最後のお仕事は、ロシアのセルゲイとの共同研究助成の申請書。アラル海ソ連による自然改造計画以前の1000年前にも今くらい干上がっていたらしいことは分かったのですが、その時の物質循環とか、ベントスの避難状況とかを復元できると面白い。
干上がった湖底からでてきた当時の運河跡、土器、墓地の骸骨などセルゲイから送ってもらった写真を見ながら、人はどうして、環境は一定とみなしがちなんだろうと思いました。「自然再生事業」が盛んですが、人間がいなくても変動する自然環境において、再生すべき自然って何でしょう?それはアプリオリにあるものではなくて、私たちがどういう環境に住みたいかを総合的に検討することに尽きるでは、と思いつつ就寝。