花子ちゃん

当専攻の自然環境循環学分野は国立環境研究所の先生が主宰されているので、私が柏キャンパスでの副指導教員を務めることになっています。
大手企業を退職して4月に自然環境循環学分野の博士課程に入学したNさんから、メールが届きました。
「私が右往左往しているうちに、入学直後に卵から育て始めたゼブラフィッシュの花子ちゃんにはひ孫が誕生してしまいました。実験室の生物にはいつも励まされているのですが、あまりの繁栄ぶりに『自分も後れを取ってはならない』と少々焦りを感じています。」
環境や大きめの生き物(バクテリアとかではなく、という意味で)を扱っていると、1年で投稿論文を書くのはとても難しいです。だからといって、即席でできるようなテーマを追ってもつまらない。間に合うんだろうかと焦りを感じるくらいのテーマの方が、研究に集中できる博士論文にふさわしいと思います。
次に国立環境研究所にお邪魔するときには、花子ちゃんとその子孫を紹介してください。