34年ぶりに、高2まで通っていた大阪教育大学教育学部附属高等学校天王寺校舎を訪問しました。伊丹空港から阿倍野行きバスで降り、そこから歩いて寺田町前の校舎に向かいました。阿倍野周辺は別世界になっていて、写真に撮りたかったのですけど、お上りさんみたく思われそうでやめました。較べて寺田町は、とりわけ附属中高の校舎は全く変わっていませんでした。校舎の向こうには、阿倍野に建設中の高層ビルが写っています。寺田町と阿倍野が別物になっていることが分かります。
ただし、私が通っていた頃はいなかったガードマンが立っていました。児童が犠牲になった、附属池田小の殺人事件以来だそうです。
下の写真にある庭と、そのむこうに見える体育館も当時はありませんでした。聞くところによるとこの体育館、冷房を前提とした仕様で換気施設や窓による通風がほとんどできないのに、予算の関係で冷房はつかず。そのため、附高祭で熱中症で倒れる生徒続出なんだそうです。ノーベル賞を受賞した山中教授のお子様が附高に通っていた頃の附高祭で、やはり熱中症で生徒さんが倒れて、「ご父兄でお医者様はいませんか」と呼びかけたところ、「整形外科医なので役に立たないと思いますが」と山中先生が申し出られたとか。いくら教育大に予算がないからって、ひどすぎますね。
用事の後、部活のアジトだった生物研究室に行きました。嘘のように全く!変わっていませんでした。コルヒチンの抽出実験に使っていたガラス器具の配置まで変わっていないのは、ある意味奇跡です。ただしマミズクラゲが毎年発生していた水槽は、10年前に片付けたそうです。それ以前に発生しなくなったからだと、生物の教員をしている生物部の後輩のM先生からうかがいました。
コミック「テルマエロマエ」でハドリアヌス帝を癒していたクラゲ。私も附属中からの進学者が大部分の中でストレスを感じていたときに、マミズクラゲの癒し効果で救われていたので、かなり残念に思いました。