10月の宍道湖

10月の宍道湖はまだアオコがひどくて、湖岸もこの通り。学位論文などには「アオコは通常は湖岸で吹き寄せられて濃度が高くなるが、宍道湖ではヤマトシジミの濾過により湖岸ほど透明度が高い。」と書いたものですが、すっかり普通の湖になってしまいました。これではいけない。

朝のジョギング。8月にはお堀を覆っていた沈水植物がいなくなっていて、もう枯れたのかな?ちょっと早いかな?と思いました。

委員会の後に地元の方に確認したら、堀川遊覧船のスクリューに絡まるので、刈り取ったとのことでした。自分の目で観察することはもちろん大切ですが、裏を取ることも大切。
こういった、今年の宍道湖を見ていて、Schefferのalternative steady state説の欠陥に気づきました。今年なくなったScot Nixonが提唱したbenthic-pelagic couplingが、机上の空論ではないことを示した宍道湖。今でも(私がちゃんと英語を書ければ)、Limnology and Oceanographyに載るくらい陸水学にとって重要な知見を提示してくれています。英語のリハビリ、がんばらなきゃ。