ユニクロ、20 年までに有害化学物質を全廃

衣料品ブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは1 月9 日、2020年1月1日までに同社の製品の生産、流通ほか全ての過程で有害化学物質の使用を全廃すると発表した。国際環境NGOグリーンピースとの合意に基づくもので、日本企業としては同社が初となる。
有害性が完全に証明されなくても疑わしければ使用をやめるという「予防原則」を踏まえ、毒性や生物蓄積性などが認められる、またはその疑いがある全ての化学物質を対象にしているのが大きな特徴。
同社では、まず今年4月末までに、有害化学物質のリストと監査過程を公開。また同年5 月までには、同社の中国国内の少なくとも10 社の主な協力企業を対象とした化学物質の排出に関する公表を始めるなど、情報公開の徹底に向けた取り組みを始める。
また、特に発がん性が指摘されているパーフルオロカーボン類(PFCs)については、16 年7月までに使用を止めるとしている。

化学物質問題市民研究会会報「ピコ通信」173号から。