スタンダード

夏学期は駒場で主に1年生向けの、冬学期は本郷で主に3年生向けの講義を担当しています。
息子が学部1年のときに駒場の講義準備をしていて、「これじゃ息子には理解できない!」とハタと気づいて項目をかなり削り、残したものの説明を増やしました。
その息子が今や3年生、本郷の教室にいる学生さん達の多くが息子と同い年です。水環境にもともと興味があった自分が3年生の時の関心や知見と目の前にいる学生さん達のそれとは全く異なることくらい、息子が学部3年にならなくても容易に想像できるはずなのですが、なかなか現実のこととして意識できませんでした。今年の講義は、水環境に特に関心はないけど単位のために水理学取ってる息子に説明するとしたらどうしようと意識しないでも考えていて、PPTや説明の仕方を変えたりしています。
息子の友人達も大学生をやってるわけで、実は知人の講義を取っている子もいたりします。「○○先生の講義、どう?」「かなりハード」なんて話をすることもあって、自分をスタンダードにするのではなく、この子達をスタンダードにしないと。。と思うわけです。