ラグーンと文学

昨日の記事でご紹介したように、Aさんからヨーロッパのモク採り情報を教えてもらったので、お礼に宍道湖に関する文学作品情報を伝えました。彼女はラグーンについて何でも知りたい人で、今は学生さんと二人で、ラグーンに関わる世界の文化をまとめた論文に取り組んでいます。
私が紹介したのは、小泉八雲著「神々の国の首都」。ラグーンに限らず、日本の湖沼が英語で紹介された初めての湖が宍道湖ではないかと思っているのですが、どうでしょうか。
幸い、英語の原文はネットでフリーで読むことができます。
Lafcadio Hearn "Glimpses of an Unfamiliar Japan, I "
The chief city of the province of the God
http://explorion.net/glimpses-unfamiliar-japan-i/chapter-seven-chief-city-province-gods

1990年にIntecolが日本で開催されたときに著名な研究者何人かが宍道湖に来て講演されました。その中のお一人が、冒頭で「神々の国の首都」で記載された宍道湖の情景を引用していたのが、すごくクールに見えました。

日本人がまだ自然と持続的につきあっていた頃の様子を論文にしようとすると、昔の物をどんな英語にすればよいか分からなくて困ることがあります。そういったときには小泉八雲の著作や、下記、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」の英文を参考にすればよいと思います。
Isabella L. Bird “Unbeaten tracks in Japan”
http://www.cgsd.com/rlatham/UnbeatenTracks/UnbeatenTracksinJapan.htm