指導しない指導教員

陸水研にはそれぞれに見所のある学生さんが来てくれて、かつ卒業生・在校生の3分の1くらいは手法も自分で調べて勝手に研究を進めてくれて、私は「へぇ、こんなこともできるのね」と、ただただ感心して眺めているだけでした。
今年度は、まだ入学もしていない新M1が2名とも事前にコンタクトを取ってきてくれて、うち1名は入学前に修論研究の野外実験を始めるべく、卒論と平行して準備を進めています。私が専門でない分野なので関係者にその都度紹介していますが、電光石火で回答してくるので、卒論は大丈夫なのか心配になってきました。。。
学部の時、地理の卒論のテーマとして指導教員だったS先生の専門の花粉分析で計画を立てて、相談に臨みました。「ああ、いいよ。ただし僕は一切指導しないから。」指導教員が指導しないってどういうこと?と呆れましたが、これが地理のよいところだと今では納得、私もその通りにしています。

(追伸)
その後私は多毛類と環境をテーマに卒論、修論を書きましたが、S先生からは「指導はしないけど、報告には来るように。特にヨソでお世話になる時。」との注文がつきました。そのお気持ちも、今ではよくわかります。みなさんも、指導を受けてなくても報告はマメにしてください。