芝浦水再生センター

品川のソニー本社ビル前にあるこの施設、何だと思いますか?

答えは下水処理場です。たったこれだけの広さで、山手線の内側に匹敵する面積からの下水を処理しているのですから、驚きです。それなりに工夫もあって、通常なら5mの水槽を10mにして装置を二段重ねにしているそうです。
活性汚泥槽や沈殿槽を通った下水は臭いもすっかり消えて、鴨が羽を休めていました。下水処理水のCOD霞ヶ浦水より低くて、複雑な気分でした。

活性汚泥には50種類もの微生物が住んでいるそうです。「有害なものが流れ込んで全滅することはないのですか。」と尋ねたところ、タンクローリーがひっくり返ったとか、メッキ工場の廃液タンクが破損したとかで有毒物質が流れ込んで来て対処に追われることが、数年に一度はあるそうです。
開発途上国で皮をなめすのに使うクロムが垂れ流しになっていて、活性汚泥が死んでしまったというケースがあります。」ということでした。途上国では下水を集めるのではなくその場で処理、というプロジェクトがありますが、確かにと思いました。これほど高性能な下水処理場を運用するには、様々な規制が現実に守られている社会でないと無理そうです。
(追伸)
いつまで経ってもIEだと「はてな」の機能がが使えない不具合が解消しないので、このブログ用にだけFireFoxをインストールしました。使い勝手がそれほどわるくなければ完全移行しようかと思います。はてなブログ使用者がこうしてIEから逃げ出してしまってもマイクロソフトは気にしないのか、IE使用者数の増減など把握していないのか。