産総研で使わせてもらっている実験室のプリンターが壊れてしまいました。修理してもらうと最低3万円、新品は2万円弱で買えるので、廃棄することにしました。
この額なら消耗品扱いですが、機器類なので廃棄物倉庫に持って行こうと事務室に行きました。「今は消耗品でもリサイクル掲示板に掲示することを奨励していますが、確かにこれでは引き取り手もいませんね。廃棄で大丈夫です。」と係の方が廃棄物倉庫を解錠してくださり、無事廃棄できました。
廃棄物を減らす努力と、違法な廃棄が行われないための管理が実にしっかりしていて、本当は、必ずしも自覚がない学生もいる大学こそ、管理のための人員が必要なのにと思いました。
同様のことは試薬管理にも言えます。産総研では、確か独法化の頃から、試薬類購入に当たって業者さんが環境安全管理部に行って納入先研究者や試薬名、量などを登録したバーコードを受け取り、そのバーコードとともに研究者に納入するようになりました。ですので研究者は東大のように自分で登録しないでよく、手間が省けます。また故意に試薬類を登録しないという事故を防ぐこともできます。
予算規模では他大学を凌駕する東大でさえ、産総研のシステムと較べると、改革の余地が非常に大きいと常々感じています。他の大学ではもっと大変なのかもしれません。