霞ヶ浦を代表する植物、アサザ?

今朝のNHK「さわやか自然百景」で霞ヶ浦が取り上げられていました。アサザ教がはびこっているNHKのことだから、また何か問題発言するのだろうなぁと思って聞いていたら、最後にやはり言ってました。「霞ヶ浦を代表する植物、アサザ。」
アサザは護岸工事前まではほとんどいなかった植物で、地元の方の証言では、河口や水路に生えてました。だいたい、つい最近までシジミが取れていた汽水の湖沼なのですから、宍道湖のように塩分が薄い湖にも進入できないアサザが「代表」だったはずもないと思うのですが。
実際、護岸工事後、富栄養化後になってアオコとともに増えたのがアサザなので、「霞ヶ浦を代表する植物、アオコ(アオコは正確にはバクテリアですが)」と言ってるようなものではないかと思います。「代表する」という言葉が、「その湖沼の本来の生態系で重要な役割を担っている」という意味なら、「霞ヶ浦を代表する植物、アサザ。」は明らかに誤りです。
そうではなく、移植したりなどして増えている現状を示しているのなら、たとえば日本ではアメリカザリガニが本州の平地の池ではいたるところで見られますから「日本の池を代表する動物、アメリカザリガニ」という感じで言っているならOKです。