韓国の旅客船沈没事故から1ヶ月が経ちました。韓国人の知人が住んでいるのがこの船で修学旅行に行っていた高校のある安山市で、まさか高校生の息子さんが巻き添えになっていないかと相当心配しました。1週間ほどして「うちの息子はカナダの高校に留学しているので大丈夫だった。みな悲痛な思いで暮らしている。」とのメールが届きました。
この事故では過積載や救命ボートが使用できない状態だったなど、利益優先安全軽視体質から、起こるべくして起こってしまった事故だったことが次第に明らかになってきました。私の身の回りに起こっていることを見ても、不祥事というものは起こるべくして起こるものだと実感されます。旅客船沈没事故は、間違ったことに対して見て見ぬふりをする代償がかくも大きなものであることを示す、他山の石だと思われてなりません。