40歳という節目の年に、生態学琵琶湖賞を受賞しました。当時は世間で認知されていなかった脳脊髄液減少症に悩まされていて、この受賞で結構元気づけられました。
私は第10回で受賞したのですが、第3回から14回までは受賞者のうち1名がアジア太平洋地域の外国人研究者でした。おかげで第10回を同時に受賞したダジョン氏と知己を得ることができただけでなく、海外で何かしたいときに琵琶湖賞受賞者がその国にいたら、面識が無い方でも「琵琶湖賞を受賞した者です」とメールすると、好意的なお返事が必ず返ってきました。現在ジュゴン調査プロジェクトを展開しているフィリピンのフォルテス氏(第5回受賞者)とも、琵琶湖賞受賞をアピールしたメールでコミュニケーションが始まりました。
昨年から「私をバイカルに連れてって!」メールを第6回受賞者のティモーシュキン氏に連発してきたところ、最近になって「うまくすればこちらの予算で旅費も出せるかもしれない。少なくともインビテーションレターは、所長から出してもらうよ。」との話になりました。やったぁ!
生態学会がこの賞を引き継いでからは受賞者は日本人だけになっているようです。よい時期に受賞できたのは本当にラッキーでした。