温暖化に関係するワークショップのプロモーションを始めました。東京ではこんな弊害も起こるのでは?とのアイディアがありましたら、yamamuroあっとk.u-tokyo.ac.jpまでお寄せください。
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TRUCワークショップ
東京における気候変動適応策に関わるリスクとレジリエンス
目的と概要
近年顕在化している気候変動により、首都圏を含む世界の沿岸メガシティでは熱波や異常気象などによる災害の頻度が増加している。このため災害リスク対策として過去に決められた内容の一部は、気候変動の影響を考慮して見直しを行う必要があるだろう。また日本では他国に先駆けて高齢化が進むことで、都市における基幹施設のあり方や社会経済的諸条件についても再検討を要する可能性がある。
東京では2020年7月24日〜8月9日と、近年増加している熱中症リスクが高まる真夏にオリンピックが開催される予定である。この機会に気候変動により生じうるリスクを評価しレジリエンスを強化することは、公私にわたる関係者にとって不可欠と考えられる。
シナリオとは想定される条件によって起こりえる将来経路を示すものであり、複数の分野からシナリオを提出することにより知見が伝達され、より整合的なシナリオを作成することができる。しかし温暖化に関するシナリオとして気候変化シナリオがよく知られている一方で、社会経済シナリオについては開発・配信が世界的にも不足しているのが現状である。
本ワークショップでは、東京における気候変動によるリスクとして特に温暖化に着目する。東京ではヒートアイランド対策として、温暖化に関する様々な対策が為されてきた。しかしヒートアイランド現象に地球温暖化が加わった場合のリスクの想定や、対策強化は為されていない。一方で昨年、代々木公園からデング熱が広まったように、温暖化による弊害は確実に広まっている。そこで本ワークショップではまず、温暖化により人の健康を含み、どのような弊害が生じているかを検討する。次に深刻な弊害が予測される事象を抽出し、どのようなメカニズムでそれらの弊害が生じているかを明らかにし、生じうるリスクについて複数の分野でのシナリオ作成を通じて適応策を検討する。これらを通じて、今後、東京で行われる社会・経済活動を含む諸活動を通じて、気候変動リスクに対するレジリエンスが総合的に強化されることを目指す。