手賀沼、試行錯誤元年になるか?

今日の午後は手賀沼環境保全協議会専門委員会に出ていました。千葉県からはハス群落拡大状況について、また市民団体からはナガエツルノゲイトウの繁茂範囲が報告されました。これらの植物は河川管理上問題はない、水質に問題はないとされ、土木サイドも環境サイドも対策を講じて来ませんでした。しかしそれにより湖岸の埋め立て地化、二枚貝が住める砂場の消失、貧酸素化など弊害が生じているのは事実です。

委員長が最後に「試行錯誤でよいですから、何かやってみましょう。委員長としてお願いします。」という趣旨の発言をしてくださって、ありがたかったです。

この委員会は以前から事後報告に終始していて、次年度の方針に意見が反映されない仕組みはおかしいと5年以上前に改善を求めたのですが、全然変わっていません。それで今日は冒頭から相当切れていて、「植栽による水質浄化対策」に対してかなり陰湿なコメントをして八つ当たりしてました。次回は委員長の意向を少しは汲んだ内容になっていて、八つ当たりしないで済みますように。

追伸
私は子供の頃から琵琶湖にはよく行き、生態学琵琶湖賞を頂いたご縁で琵琶湖関係の委員を複数務めています。霞ヶ浦はつくばに越して来て以来、観察しています。手賀沼は調査対象にしたのは千葉の東大(柏キャンパス)にトラバーユしてからでたかだか10年ですが、約20年前に数年間柏市に住んでいて、アオコ最盛期の手賀沼でよくジョギングしていました。
これら身近な湖沼+宍道湖を比べて、県庁の目前にある湖沼(宍道湖・琵琶湖)は行政がその湖沼ならではの具体的な対策を検討するのですが、そうでない湖沼(手賀沼霞ヶ浦)は一般的な対策に終始しがちという印象を持っています。どうでしょうか。