生態学会に巣くう水草教信者

生態学会には「EM菌で水質浄化など、ニセ科学、宗教みたいなもの」と発言される方が複数おられます。一方で会員が「水草によるレジームシフト」という、見てきたようにウソを言うことについては、ニセ科学とも宗教とも指摘する方はいないようです。
「沈水植物が繁茂する透明な状態から植物プランクトンが繁茂する濁った状態」、もしくはその逆にレジームシフトするなんて、少なくとも日本で起こっている湖はありません。
沈水植物でおおわれた琵琶湖南湖では、史上最速、史上最多でアオコ発生記録を更新しています。宍道湖にしても、沈水植物繁茂で透明になったなんて事実はありません。さらにはソウギョをいれて水草が一掃された野尻湖でアオコ発生が続いているなんて話はありません。
もっと言えば、1950年代までは根こそぎに近いほど、どの湖沼でも沈水植物を刈り取っていましたが、アオコが発生しつづけたなんてことはありませんでした。アオコどころか、宍道湖では透明度が4m近くありました。アオコが発生する、もしくは植物プランクトン濃度が異常に高くなる主要因は、沈水植物の減少ではありません。
聞くところによると琵琶湖南湖ではアオコが発生し続けているのに、「沈水植物を減らすとレジームシフトが起こる」とまだ主張している生態学会会員が、琵琶湖周辺に複数いるようです。EMがEM教なら、この方達は水草教信者ですね。とても科学者とは思えません。
こういう方達は宗教家ですから、科学的な議論ができるとはとても思えません。私が海外の知人から「マスミがやってるのは生態学だよね。」と言われても絶対に日本の生態学会に入らないのは、まともな議論ができない人が少なからずおられるからです。この学会は「霞ヶ浦アサザを植えたら水質浄化する」と著書で明記されている方が、かつては会長でした。その方は「アサザが水面をおおったら酸欠になるというのは誤解。湖底に酸素を送る管がある。」と発言し、霞ヶ浦を守って来た住民達を呆れさせました。手賀沼のハス群落の酸欠でもわかるように、植物は自分を守るため「だけ」に根に酸素を送るのであって、自分以外の生物のために曝気するハズがありません。この人、本当に科学者?と思ったものでした。