カンボジアでヒ素汚染に取り組んでいるカナダ人の知人から旧地質調査所のアドレスに、10年以上ぶりにメールが届きました。まだカンボジアにいて、ヒ素に汚染された米に手を焼いているとのことです。天然のヒ素を含む地下水を用水につかっている水田では、土壌中のヒ素が500pmを超えることがあるそうです。日本で同様の汚染は起こってないかと尋ねられたのですが、戦前はともかく、戦後の日本でそんな汚染は起きてないと思うと答えました。
ヒ素を含む地下水の使用による健康被害は、カンボジア以外のアジアでも深刻な影響をもたらしています。宍道湖、バイカル湖など私が関わることが多少意味を持つ水域について一段落ついたら、微力でも何らかの支援はしたいと思います。