ヒトは細菌とうまく共生しないと病む

日本人の細菌観は、近年になってズレているように思います。かつては乳酸菌をうまく利用したぬか漬けなど、経験に基づいて共生してきたと思うのですが。
一方の極端にEM菌に見られる「善玉菌、悪玉菌」というレッテル貼りがあり、もう一方の極端に、細菌は全て健康を損なうとの前提での「除菌」があります。
私が気になっているのは後者の方で、上水はおろか下水まで塩素処理して環境中に放流するのは、こちらの極端ではないかと思っています。
環境に対する「除菌」思想の弊害も重要ですが、腸内細菌への影響も大きいのではないかと思い始めて書いたのが今年の1月23日付記事です。改めて見回すと腸内細菌を無視すると意図していなかった弊害が出ることは、やはり現実に起こっているようです。
たとえばダイエットのために人工甘味料を摂取するとかえって太ることがマウスを使った実験で示されたそうです。原因は人工甘味料が腸内細菌相を変えたことにあるそうです。
https://www.scientificamerican.com/article/artificial-sweeteners-may-change-our-gut-bacteria-in-dangerous-ways/
下記の本は腸内細菌の変化が人間の肥満だけでなく、喘息やアレルギーなどの免疫疾患やガンにも影響することを解説しているそうです。

失われてゆく、我々の内なる細菌

失われてゆく、我々の内なる細菌