教員によるアカハラから身を守るために(その2)

12月6日記事で紹介した、滋賀県立大学で行われている「環境研究倫理特論」の後編が、ブログで紹介されています。前回同様、お願いすればパワポを送ってもらえます。
http://d.hatena.ne.jp/m-urabe/20171211

また、今回の講義パワポで紹介されている事例のリンクが下記にあります。
http://d.hatena.ne.jp/m-urabe/20171210

今回の講義パワポには、具体的なハラスメント事例、特に有罪が確定した例も示されていて、前回以上に参考になる方も多いと思います。
たとえば自然環境学専攻の某教員は学生に対して
・学会や論文などで研究成果を発表することを禁じたり妨害したりする
・教育・研究に無関係の雑務を強要する
・侮辱的な言動を行う
を行っていました(メールなどの証拠あり)。講義パワポで紹介されている化学同人「科学者のための法律相談」によれば、これらは明確にアカデミックハラスメントですが、自然環境学専攻の私以外の教員はハラスメントは無かったと主張しています。このように、世の中には明確なハラスメントも野放しにする大学があるという前提で、進学前によく事情を探っておくのが得策でしょう。
講義パワポでは「刑事事件として立件できそうな場合は、大学ではなく警察へ被害届または告訴状を出すこと。」と勧めています。本当にその通りで、深刻であればあるほど、学内では一切相談しないで、いきなり警察に行きましょう。貴乃花親方のやり方が、被害者として一番正しいのです。
警察に訴えるほどで無い場合は、ネットを活用しましょう。講義パワポによれば、「○○教授が授業中に暴言を吐いた」等とネットに書き込んでも、国公立大学の教員が対象であれば、そしてそれが事実であると証明できれば、名誉毀損にはなりません。私が所属する自然環境学専攻でおこったハラスメントや毒物劇物の違法な扱い、その隠蔽などのうち事実であることを証明できることをこうやってブログに書いても大学から訴えられない(逆に私の方から私に対する処置は違法だと訴訟をおこしました)のは、この為なのです。
講義パワポにあるように、理系であれば合理的に考え、記録もとり、真実だと証明できることしか主張しない習慣が身についているはずですから、特に理系の学生さんはハラスメントに屈することなく(ましてや自殺などとんでもない)、加害者と加害者に与する者達と徹底的に戦いましょう。それが次の被害を減らすことにつながるからです。
私が東大と和解してもしつこく専攻であったことを書いて批判しているのも、専攻側が全く反省しておらず、謝罪もしていないからです。彼らが非を認め謝罪するまで、ネットでの批判は続けるつもりです。そうしないとまた被害者がでてしまいますから。