日本の生態学者は農薬メーカーの御用学者?

日本の生態学者は、農薬が生態系に与える影響を軽視するか無視していると感じています。最近でた本でも、ネオニコチノイドについて言及したのはたった1ページ、かつ、ネオニコチノイドの影響の過小評価につながりかねない文章です。農薬メーカーにとっては嬉しい援護ですね。
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78頁より
農薬が普及した高度経済成長期は多くの水生生物が激減したが、アキアカネはあまりその影響を受けず、むしろ独り勝ちに近い状況だった。だが、21世紀を境に各地で急激な減少が報告されはじめた。1990年から2000年にかけて、数が1000分の1にまで減ったという推定もあり(上田 2012:図29)、府県の絶滅危惧種に指定している地域さえ出てきている。この急激な減少を示している地域は、ネオニコチノイド系農薬であるフィプロニルが広く使われている地域とほぼ一致している。ネオニコチノイド系農薬が使われていない地域では、いまでもアキアカネは健在らしい。だがアキアカネの減少には、中干し期の早まりも影響しているという指摘もある。トノサマガエル類と同様、羽化前に中干しがはじまれば、当然のことながら大打撃を受けるだろう。人間がつくった農事暦に適応した生物が、新たな農事暦の改変に苦しんでいるのである。

 

人と生態系のダイナミクス 1 農地・草地の歴史と未来

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